恋愛経験ゼロ男子、編集長Shinnojiと愉快な仲間達が繰り広げる、日本一振り切った、キミを笑顔にする恋愛メディア。

一番ヤバイ所に来たね。もう知らないよ、キミの悩みを解決する前にここのコラム読んでや?

【恋愛百物語】365編集長Shinnojiがまた独断で「夏に読みたい名作ホラー小説 10選」

【恋愛百物語】365編集長Shinnojiがまた独断で「夏に読みたい名作ホラー小説 10選」

夏と言えば恋愛!そして、ホラー小説!

※注意※
この記事は、「夏やべぇ、暑い、涼みてぇ」と思った365がぁる編集長Shinnojiが、「特に何も思いつかなかった」事を理由に、「恋愛×ホラー小説」という謎の切り口から、恋愛に真面目に向き合う為に丹精込めて作り上げたジョーク記事です。うすら寒い目で閲覧することをおすすめいたします。

編集長Shinnoji
髪が伸びまして、ついでに痩せました。

Hey! Brother! & Sisters!!
元気ですか!?私は元気です。365がぁる編集長のShinnojiです。
いつも365がぁるを読んでいただき、ありがとうございます。いつも会社で唯一ロックTシャツを着て仕事をしている変態社畜代表Shinnojiです。

「夏」と言えば「海」ですね、僕もこうしてコラムを書いていなければ、全裸で砂浜を美女と一緒に駆けずり回りたい所ですが、Shinnojiはインドア派なので海が苦手です。でもセクシーな水着を着た年上のお姉さんは大好きです。

前回、エイプリルフールに、「エイプリルフールおバカ企画 : 365がぁる編集長Shinnojiが独断と偏見で選ぶ「恋愛ヘヴィメタル 名曲20選」」という企画を特に誰にも言わず勝手にやった所、結構な反響をいただきまして、メタラーShinnojiとしては嬉しい限りでございます。Google、Yahooの検索でも「恋愛 ヘヴィメタル」と検索すると表示されるようになってしまいました。

ShinnojiはロックTシャツを着ると仕事の速度が2倍になります。
今日もコレで仕事です。

ShinnojiはロックTシャツを着ると仕事の速度が2倍になります。

ここで「夏一番!すぐに涼しくなる北欧極寒ヘヴィメタル20選!」とかやろうかな~と思ったんですが、それだと何かワンパターンでパンチが弱い気がするし、もっと涼しくなる方法を見つけたので棚上げしました。もっと涼しくなる方法、それは……。

恋愛本も良いですが、ホラー小説も読みましょう。

そうです、ホラーです。ホラー小説が夏には一番涼しくて良いんです。

さて、ここでShinnojiのプロフィールを見た事のある読者さんはどれくらい居らっしゃるでしょうか?(すいません、中々辿り着きにくいのでほとんどの人が見たことないと思います。)

ここで注目して欲しいのですが、Shinnojiは元々、

・ホラー系の2ちゃんねるまとめブログを運営していた時期がありました。

という事です。ヘヴィメタル大好きの裏側で実はホラーも大好き人間なんですね。ちなみに当時運営していた「日刊都市伝説」は今でも残っています。WEBに関心を寄せて初めて自分で作ったブログです。

コレがカラパイアさんとか、オモコロさんとか、今でも健在の有名でユニークなニュースメディアさんに取り上げていただいて、当時1日10万アクセスを突破し、FC2ブログの「謎」カテゴリーを1位で独占し、調子に乗ってたらミラ・ジョヴォヴィッチ主演の「The 4th Kind」という海外映画の公式サイトに載ってしまったという、Shinnojiはホラーに関して謎の経歴があるんです。

というワケで、Shinnoji厳選ホラー小説をご紹介します

上記のような謎の経歴を持ち、かつ今まで100冊以上はホラー小説を読んできたShinnojiが、夏に涼しい超おすすめのホラー小説を紹介します!多少ネタバレは御赦しを!ちなみにアフィリリンクなんて一切貼ってませんので、どうぞアマゾンでそのままご購入下さい。震え上がっていきましょう。

【初心者向き、幻想と不思議の空間創造者】夜市 – 恒川光太郎先生

【初心者向き、幻想と不思議の空間創造者】夜市 - 恒川光太郎先生
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怖さ : ★★☆☆☆
読みやすさ : ★★★★★
幻想感 : ★★★★☆

まずは初心者向き!という事で、今や幻想ホラー小説の名手となられ、角川ホラー小説大賞受賞作であり、同時に恒川光太郎先生のデビュー作でもある「夜市」をおすすめします!

あらすじ
大学生のいずみは高校で同級生だった裕司に誘われ、夜市へと出かける。道中で話を聞くと、裕司は小さい頃に夜市を訪れており、それが今夜も開かれることを学校蝙蝠からきいたという。一旦は呆れて帰ろうとするいずみだったが、公園の奥にある森で、夜市は本当に開かれていた。

黄泉の河原の石、なんでも斬れる剣、老化が早く進む薬……それらを売っているのは、永久放浪者に一つ目ゴリラ、のっぺらぼう。いずみは帰ろうとするものの、裕司ともども道に迷ってしまった。いくつもの出店で帰り道を尋ねるが、「何か取引をしない限り、夜市から帰ることはできない」という答えが返ってくる。

帰る手段を考えるため、以前裕司が訪れたときの話を聞こうとするいずみに、裕司は実は全財産である72万円を持参してきており、ある欲しいものを手に入れるためにこの夜市を訪れたのだと告白する。自分の所持金では何も買えないいずみは、裕司が以前の夜市で「野球選手の器」と引き換えに売り払ってしまった「弟」を買い戻すという目的に付き合って、知り合った老人の力をかりながら、彼とともに人攫いの店へ……。

Shinnojiの個人的レビュー
はい、この「夜市」はですね、あらすじを読んだ感じ特に怖そうではありませんが、「何か取引をしない限り、夜市から帰ることはできない」という設定。これがまず斬新で、かつ在りそうで無かったんですね。そして一度読み始めるとグイグイ引き込まれてしまう流麗な文章、実際に舞台としての「夜市」の幻想感、遠野物語とか、日本の民話系が好きな方は特に心躍る事間違いないでしょう。

そしてこの物語の登場人物である裕司が「夜市」で手に入れた「野球選手の器」の本当の意味、そして、売り払ってしまった「弟」への「罪悪感」と「知り合った老人」の関係、これらが段々と明らかになっていき、終盤になり真意が分かってくると、ゾクゾクと身体が勝手に段々と震え上がって止まらなくなります。このゾクゾク感は、「ホラー」として、ではなく、「感動」してゾクゾクします。マジです。

ホラー小説と題されていますが、細かく言うとホラーファンタジーのような感じと思っていただければ良いかと思います。この「夜市」と共に収録されている中編小説「風の古道」も、不思議な感覚にさせてくれます。ジブリで言うと「千と千尋の神隠し」に近いんじゃないでしょうか。ホラー小説初心者にはおすすめの1冊です。

【安定の読みやすさ!ホラー小説の牽引者】悪魔のトリル – 高橋克彦先生

【安定の読みやすさ!ホラー小説の牽引者】悪魔のトリル - 高橋克彦先生
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怖さ : ★★★☆☆
読みやすさ : ★★★★☆
安定感 : ★★★★☆

安定の読みやすさと、角川ホラー小説大賞の審査員でもある高橋克彦先生の短編集をおすすめします、たまにテレビにも出てますw

あらすじ
昭和四十年代まで、「衛生博覧会」という見世物があった。ビーカー詰めの奇形動物の死体、さまざまな疾病の人体模型。その特別室で、わたしはトランクに詰まったバラバラにされた少年の蝋人形を見たことがある。本物と見紛う、残酷で美しい死体。あれから二十年後、博覧会の老小屋主と再会したわたしが聞いた蝋人形の真相とは……。深い感動を呼ぶ六編の怪奇小説。

Shinnojiの個人的レビュー
はい、高橋克彦先生の「悪魔のトリル」ですね、『眠らない少女』、『妻を愛す』、『悪魔のトリル』、『卒業写真』、『陶の家』、『飛緑魔(ひのえんま)』の全6編からなる短編集でございますが、どれもこれも読みやすく、一遍一遍がとても濃い内容なんですね。いかにも!なジャパニーズホラーのオンパレードです。

ひとつひとつの短編まで詳しく説明する尺が(Shinnojiの時間がw)無いので、Shinnojiが一番好きな話にフォーカスしましょう、僕が一番好きなのは『陶の家』でございます。初めて読んだ時の衝撃がすごかったのを今でも覚えています。陶器製の古い人形の家の骨董品に興味を抱いだ主人公が、その骨董品を手に入れます。そしてその陶の家にまつわる怪談話を聞かされます。

そうしているうちに、段々とその陶の家に異常とも呼べる執着を持っていくようになり、陶の家の間取り、背景、人形の意図、等にどんどん誘惑され引き込まれていき、現実と非現実の区別がつかなくなっていきます。あれよあれよと「どうなるんだろう……」という気持ちを胸に、短編なので唐突にボディブローを喰らったような衝撃のラストシーンが訪れます。その1行の怖さは圧巻の一言。

この後、どうなるんだろう、とか、「後からじわじわ考えさせられる読後感」がたまらなく秀逸です、さすが日本ホラー小説大賞審査員をされている事もあり、「どこで読者に恐怖を与えるか」が丁寧に作り込まれています。他の短編もどれもその辺の並の作家さん以上に面白いので是非読んでみて下さい。後、高橋克彦先生は長編小説も有名作品が結構あります。ホラーなら「ドールズ」シリーズが特に面白いです。

【え?思わず読み返す心理叙述トリックキラー】ハサミ男 – 殊能将之先生

【え?思わず読み返す心理叙述トリックキラー】ハサミ男 - 殊能将之先生
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怖さ : ★★★★☆
読みやすさ : ★★★☆☆
どんでん返し感 : ★★★★★

唯一、迷いましたがミステリーから引っ張ってきました。殊能将之先生の「ハサミ男」映画化もされたミステリーの有名作品です。

あらすじ
舞台は2003年の東京。女子高生2人が同様の手口で殺害される事件が発生していた。2件とも被害者の喉にハサミが深く差し込まれていたことから、マスコミは犯人を「ハサミ男」と命名。ハサミ男は連続猟奇殺人犯として世間の耳目を集めていた。

一方、ハサミ男は3人目の犠牲者を選び出し、入念な調査を行っていた。しかしその調査の中で、自分の手口をそっくり真似て殺害された犠牲者の死体を見つける事となる。先を越されてしまったハサミ男は、誰が殺害したのか、なぜ殺害したのかを知るため調査を開始する。

Shinnojiの個人的レビュー
殊能将之先生のデビュー作「ハサミ男」を紹介します、厳密に言うと、このハサミ男はホラーでは無く、ミステリーに分類されます。映画版より確実にこちらの原作を読まれた方が良いでしょう。「犯罪に至る心理」や、「自殺願望と殺人衝動の間で揺れる人間の心理描写」が秀逸で、手に取ると結構分厚いですが、ハマっていくと抜けられなくなり、あっという間に読み終わると思います。

そして何よりもこの作品の凄さはラストシーンに向かうにつれて段々真実が明らかになっていくのですが、初見ではまず「えっ?」となり、思わず読み返すハメになると思います。そして「本当の真実」を知った時、殊能将之節とも言える叙述トリックに一本取られ「どこから自分は騙され、刷り込まれていたんだ……」という背筋が凍る「怖さ」があった為に選びました。

厳密にはホラーでは無いので、幽霊とか、ゾンビとか、そういった類の物は一切出てこないので、「霊的な怖さがムリ」な方に特におすすめです!ミステリーを楽しむコツですが、「変に猜疑心を抱いて読むより、読んで素直に騙されたと感じる」事です、その方が綺麗に感情移入して読むことが出来ますよ。人が人を殺す心理やプロファイリングについて等、直接ストーリーとは関係ない部分も興味深く、人はどこで殺意を覚えるのか?勉強になります。

【AV監督もこなす岡山県最恐の女流作家】ぼっけえ、きょうてえ – 岩井志麻子先生

【AV監督もこなす岡山県最恐の女流作家】ぼっけえ、きょうてえ - 岩井志麻子先生
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怖さ : ★★★★★
読みやすさ : ★★★☆☆
岡山怖い : ★★★★★★★★★★

日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞を受賞、直木賞候補作家にも選ばれた岡山県出身の最恐女流作家、岩井志麻子先生の衝撃の一作。作家業が主ですが、AV監督を始めたりと、どうでも良い方面でも有名w

あらすじ
岡山の遊郭で醜い女郎が客に自分の身の上を語り始める。間引き専業の産婆を母にもち、生まれた時から赤ん坊を殺す手伝いをしていた彼女の人生は、血と汚辱にまみれた地獄道だった……。

――教えたら旦那さんほんまに寝られんようになる。……この先ずっとな。時は明治。岡山の遊郭で醜い女郎が寝つかれぬ客にぽつり、ぽつりと語り始めた身の上話。残酷で孤独な彼女の人生には、ある秘密が隠されていた……。

Shinnojiの個人的レビュー
岩井志麻子先生の代表作「ぼっけえ、きょうてえ」です。タイトルは一見すると意味不明ですが、岡山弁で「すごく、怖い」という意味です。そして時代は明治、舞台は遊郭(今で言う風俗)、ある醜い女郎が、客に向かって語り始める想像を絶する残酷な身の上話。「男は女や女の穴が好きなんじゃのうて、通じとる地獄が好きなんじゃろう。生まれる前におった地獄にな」と終始岡山弁で、まるで本当に本を読んでいる自分に向かって語られているような展開に引きつけられます。

そうしているうちに「ウワァア……」と読んだ事を後悔するくらいの恐怖がラストに向かうにつれ襲ってきます。しかし何故でしょうか、不思議とページをめくる手を止める事はできません。先に紹介した「夜市」等とは全く逆の「後悔するくらい後味の悪い読後感」を味わう事が出来ます。「ぼっけえ、きょうてえ」を読んだ後に、本の表紙の遊女であろう女性に目をやると「そういう事だったのか……」と震え上がるでしょう。

「ぼっけえ、きょうてえ」の他に、『密告函』、『あまぞわい』、『依って件の如し』が同時収録されています。『あまぞわい』での「男に惚れるというんは、どうやっても最後は男を恨むことになる」等、深い言葉も垣間見え、独特の岡山ホラー感が半端ないです。そしてなにより、「岩井志麻子」で検索していただければ分かりますが、作者であるご本人が一番怖いですw

【日本中が激震したホラー小説の金字塔】黒い家 – 貴志祐介先生

【日本中が激震したホラー小説の金字塔】黒い家 - 貴志祐介先生
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怖さ : ★★★★★
読みやすさ : ★★★★☆
何故かShinnojiの親父に似てる感 : ★★★★★★★★★★

日本ホラー小説大賞受賞作家、『青の炎(映画化)』『十三番目の人格 ISOLA』『クリムゾンの迷宮』『新世界より(アニメ化)』『天使の囀り』等で知られる、正に知る人ぞ知る、日本中に衝撃を与えた超代表作、マスト。

あらすじ
若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに……。恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。第4回日本ホラー小説大賞受賞作。

Shinnojiの個人的レビュー
ご存知の方には待ってました!でしょう貴志祐介先生の代表作です。えー原作者としての知名度、名前は知らなくとも、上記で挙げたような、『青の炎(映画化)』や、『新世界より(アニメ化)』で、偶発的にご存知の方が多い作家さんだと思います。そして何故かShinnojiの親父に激似です。親父本人は「俺はジャンレノや」と言い張ってますが嘘です。さてこの「黒い家」のどこが怖いかですが、これも「人間の怖さ」をとくと味わう事ができます。今でこそ「サイコパス」という言葉が広まりましたが、Shinnojiはこの「黒い家」で知りました。

Amazonのレビューが200件を優に超えている事を見て頂ければ分かりますが、超有名作です。ホラー小説好きなら知ってないとモグリ扱いです。幽霊や宇宙人といった非現実的な恐怖ではなく『現実に起こりうる恐怖』に読んでいただければ圧倒される事間違いありません。例えば今、あなたの隣に居る人や、友達、マンションの隣人が、実は異常精神の持ち主だったら……、もしその人が、尋常な行動で迫ってきたら……。そんな事を考えさせられます。

サスペンス的に進むシーンは怒涛の展開を見せ、落ち着いた所はゆっくりと描写する。その文章力には感嘆の一言。そしてこの「黒い家」も例外にならず映画化されています。大竹しのぶが怪演してますが、映画はあまりパッとしません、やはり文章を目で追って読むからこそ芯の底から恐怖を味わう事が出来るのがこの作品の醍醐味でしょう。生きている人間が一番怖い、まさにこの一言を体現させてくれます。ホラーに限らずSFやミステリー等、多岐に渡るジャンルで作品を発表してますがどれも売れまくりです。現時点の最新作は「雀蜂」ホラーミステリーです。

【日本沈没で有名ですがホラーも秀逸】霧が晴れた時 – 小松左京先生

【日本沈没で有名ですがホラーも秀逸】霧が晴れた時 - 小松左京先生
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怖さ : ★★★★☆
読みやすさ : ★★★★☆
日本SF界「御三家」代表度 : ★★★★★

星新一・筒井康隆と共に「御三家」と呼ばれる、日本SF界を代表するSF作家。『日本沈没』が有名ですが、何といってもこのホラー短編集『霧が晴れた時』に収録されている『くだんのはは』がホラー小説としてヤバすぎます。

あらすじ
太平洋戦争末期、空襲で家を焼かれ、家族とともに路頭に迷いかけていた“僕”は、縁あってある裕福そうな邸に住み込ませてもらうこととなる。邸には上品そうな女主人と病気の娘の二人が住んでいるだけで、夜になるとどこからともなく悲しげにすすり泣く声が聞こえてくるのだった……。戦争という時代の狂気を背景に驚くべき事実が明かされる。日本恐怖小説界に今なお絶大なる影響を与えつづけているホラー短編の金字塔。

Shinnojiの個人的レビュー
いちいち説明するのは不要なんじゃないかと思われる小松左京先生のホラー短編集です。小松左京先生と言えば「日本SF御三家」と言われる程の、日本を代表するSF作家なのですが、実は「ホラーとSF」はとても相性が良く、掛け合わせた作品を発表される作家さんが多いのです。小松左京先生のこの作品もその一つですね。『日本沈没』や『ゴルディアスの結び目』等、名作と呼ばれるSF小説の裏側で、ホラー小説もお得意とされていました。

内容は、『すぐそこ』『まめつま』『くだんのはは』『秘密(タブ)』『影が重なる時』『召集令状』『悪霊』『消された女』『黄色い泉』『逃げる(ふける)』『蟻の園』『骨』『保護鳥』『霧が晴れた時』『さとるの化物』と、かなりの数の作品が収録されていますが、Shinnojiじゃなくても誰でも言うと思いますが、一番怖いのはどれか? と言われると速攻で『くだんのはは』がダントツではないでしょうか。個人的には『蟻の園』もパラレルワールド的SF要素が散りばめられていてとても好きです。

さて『くだんのはは』ですが、舞台は戦時中です。僕らの世代ではあまりピンと来ないかもしれません、でもそれで良いんです、「大変だったんだろうなぁ」と思いながら読み進めるだけでオッケーです。そのままラストのどんでん返しで恐怖に嗚咽しながら椅子から転げ落ちて下さい。「くだん」とは何か?読んだ後にWikipediaで見てみましょう。もっと怖くなりますが、同時にもっと読みたくなってしまう所が小松左京作品のすごい所です。

【ミステリーと思いきやマジ怖ホラー】メドゥサ 鏡をごらん – 井上夢人先生

【ミステリーと思いきやマジ怖ホラー】メドゥサ 鏡をごらん - 井上夢人先生
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怖さ : ★★★★★
読みやすさ : ★★★★☆
ホラー専業の方が良いと思う度 : ★★★★★

神話に登場する「メデュサ」皆さんも一度くらい何等かの形で聞いた事がありますよね。顔を見ると石になる女の怪物ですね。真相に迫ると超怖いです、「鏡」を見るのが100%怖くなりますのでご注意下さい。

あらすじ
作家・藤井陽造は、コンクリートを満たした木枠の中に全身を塗り固めて絶命していた。傍らには自筆で「メドゥサを見た」と記したメモが遺されており、娘とその婚約者は、異様な死の謎を解くため、藤井が死ぬ直前に書いていた原稿を探し始める。だが、何かがおかしい。次第に高まる恐怖。そして連鎖する怪死。

Shinnojiの個人的レビュー
ミステリーを得意とし、元々「岡島二人」という著名で、作家としては珍しい2人組コンビで作品を発表されていたのですが、独立し、井上夢人という著名で放たれた作品の中でも、賛否両論別れまくる問題作がこちら『メドゥサ 鏡をごらん』です。ミステリー好きには敬遠されがちなのですが、ホラー好きには大好評、何故かと言いますと、本編の内容をちょっと読んでいただければ分かりますが、パッと見は、ただのミステリーです。「おっさんがコンクリ詰めで死んでる」とこから始まるのですが、お待たせしました。

ミステリーと思いきや真打は「超呪心霊系ホラー小説」です。主人公は婚約者の父であったコンクリ詰めで死んだ作家、「藤井」の足跡を辿っていく形で物語が自然と物語が進んでいくのですが、その結果、元の自分のいない世界で、自分が死の真相を探していたはずの「藤井」になっている事に気づいていき、何故か婚約者には、主人公とは違う婚約者がおり、そこから……、ラストは本編でお楽しみ下さい。

ある少女が苛められて壮絶な死に方をします。そしてタイトルにもある「メデュサ」の意味、「藤井」の足跡を辿っていく過程で水面下で読者の感情に侵入していく設定、いきなりガラッと変わる世界観。これは文学じゃないと無理です、映像では怖さを伝えきれません。そしてキーワードは「鏡」です。メデュサは鏡を自分で見ると石になるって神話では言われていますよね?……そういう事です。

【短編中に紡がれる壮絶バイオハザードホラー】魚舟・獣舟 – 上田早夕里先生

【短編中に紡がれる壮絶バイオハザードホラー】魚舟・獣舟 - 上田早夕里先生
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怖さ : ★★★☆☆
読みやすさ : ★★★★★
未曽有の生物汚染度 : ★★★★★

先ほど紹介した小松左京先生の「小松左京賞」を『火星ダーク・バラード』で受賞された上田早夕里先生の短編集です。今や1,500ページ超の大作『華龍の宮』で日本SF大賞受賞、これからが期待される有望なSF作家さんですが、この短編集の中の『くさびらの道』が怒涛のバイオハザード系ホラーです。

あらすじ
現代社会崩壊後、陸地の大半が水没した未来世界。そこに存在する魚舟、獣舟と呼ばれる異形の生物と人類との関わりを衝撃的に描き、各界で絶賛を浴びた表題作。寄生茸に体を食い尽くされる奇病が、日本全土を覆おうとしていた。しかも寄生された生物は、ただ死ぬだけではないのだ。戦慄の展開に息を呑む「くさびらの道」。

Shinnojiの個人的レビュー
はい、またもやShinnojiが大好きな作家さんの1人という事でSFから引っ張って参りました上田早夕里先生です。収録内容は、『魚舟・獣船』、『饗応』、『くさびらの道』、『真朱の街』、『小鳥の墓』からになります。この中でも特にホラー色の強いのが、『くさびらの道』、『真朱の街』の2つですが、Shinnojiが特に好きなのが『くさびらの道』です。簡単に言うと「人を苗床にする新種の茸が世界を破滅に向かわせるバイオハザード・ホラー」です。

何よりも他の作家さんより上田早夕里先生が秀でているのは、圧倒的な文章力です、文章力の無い作家なんて居ないだろと思うかもしれませんが、その文章力が他の作家に比べても圧倒的です。設定がSF×ホラーで、SFの知識が乏しい素人でもすいすいと読むことができます、読みやすさ抜群です。そしてもうひとつが「ずば抜けた人間の心理描写能力」でしょう。『くさびらの道』では、茸に両親と妹を奪われた男と、茸に妹を生まれた男の運命が交差します、このシーンの演出は本当に開いた口が塞がりません、映画より凄いです。

実は『魚舟・獣船』は、先ほど挙げた、後に日本SF大賞を取った1,500ページ超えの超名作『華龍の宮』に話が繋がっており、最後の『小鳥の墓』は代表作『火星ダーク・バラード』のスピンオフ作品です。『魚舟・獣船』は『華龍の宮』の前に読み、『小鳥の墓』は『火星ダーク・バラード』の後に読みましょう。よりそれぞれの物語が理解できて、本編でそれぞれ興奮する事ができます。どちらもハードボイルドSFですが、興味を持ったら突っ込んでみましょう。どちらも名作です。

【時をかける少女でおなじみ問題作家代表】懲戒の部屋 – 筒井康隆先生

【時をかける少女でおなじみ問題作家代表】懲戒の部屋 - 筒井康隆先生
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怖さ : ★★★★☆
読みやすさ : ★★★★★
筒井ワール度 : ★★★★★★★★★★

「時をかける少女」「七瀬ふたたび」「虚航船団」「パプリカ」等、挙げだすとキリがないほど有名、先ほどの小松左京先生と同じく「SF御三家」の1人、筒井康隆先生の自選ホラー短編集、テレビではただのエロいおっさん(失礼w)

あらすじ
いっさい逃げ場なしの悪夢的状況。それでも、どす黒い狂気は次から次へと襲いかかる。痴漢に間違われたサラリーマンが女権保護委員会に監禁され、男として最も恐ろしい「懲戒」を受ける表題作。たった一度の軽口で、名も知らぬ相撲力士の逆鱗に触れた男が邪悪な肉塊から逃げ惑う「走る取的」。膨大な作品群の中から身も凍る怖さの逸品を著者自ら選び抜いた傑作ホラー小説集第一弾。ちなみに小松左京先生へ向けての作品『日本以外全部沈没』を書いたのもこの人。

Shinnojiの個人的レビュー
はい、言わずもがなこの人を挙げないワケにはいかないでしょう筒井康隆先生の自選ホラー短編集の第一弾です。『走る取的』、『乗越駅の刑罰』、『懲戒の部屋』、『熊の木本線』、『顔面崩壊』、『近づいてくる時計』、『蟹甲癬』、『かくれんぼをした夜』、『風』、『都市盗掘団』から構成されております。『熊の木本線』なんかは、「世にも奇妙な物語」等で映像化もされてるので、読んだ時に「おぉ~」と思う人は多いと思いますよ!

筒井先生の作品に優劣をつけるのは正直Shinnojiの文章力では無理です。多すぎて選べませんが、とりあえずこの中でだけ、ということであれば『走る取的』です。取的って今の人にはピンと来ないでしょうか? お相撲さんの事で、最も地位の低い力士の通称です。取的にポロッと悪口を言ってしまった主人公が、ただ闇雲に迫る取的から逃げまくるという筒井節全開のドタバタ劇は痛快なのと同時に、最後に取的に追いつかれ殺されるというハチャメチャ設定なのに、怖さを覚えながらあっという間に読んでしまうのがすごい所です。

筒井先生は作家としてのハチャメチャ振りも有名ですが、多くのホラー短編を排出しています。『懲戒の部屋』が面白かったなら『鍵』や『母子像』、『メタモルフォセス群島』等もオススメです。唯一、『虚航船団』を読む時だけは注意して下さい。筒井ワールドに引き込まれ「コココココココ」しか言えなくなって廃人化するおそれがあります。しかし『虚航船団』が読破できれば、普通の小説はおそらく何でも読めるでしょうw

【時間概念崩壊テコナテコナテコナテコナ】玩具修理者 – 小林泰三先生

【時間概念崩壊テコナテコナテコナテコナ】玩具修理者 - 小林泰三先生
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怖さ : ★★★★★
読みやすさ : ★★★★★
Shinnoji推薦 : ★★★★★★★★★★

今作品で日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、その後「日本ホラー短編の名手」と言われるまでに一気にのし上がった小林泰三先生。SF×ホラー短編という枠でなら、日本最強だと思います。最近はミステリーにも手を出しているShinnojiが一番好きな兼業作家さんです。

あらすじ
ある日、弟をを誤って死なせてしまった私は、親に知られぬうちにどうにかしようと、何でも直してくれると噂の玩具修理者の所へ弟を持って行く……。現実なのか妄想なのか、生きているのか死んでいるのか――。その狭間を描き圧倒的指示を受けた第二回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。

Shinnojiの個人的レビュー
ラストはShinnojiが一番好きなホラー作家、小林泰三先生の代表作『玩具修理者』です。もうひとつ短編『酔歩する男』も収録。『玩具修理者』も実に良くできた短編で、小林ワールド独特のグロテスクさで、サクッと読めて最後の一行で「もう勘弁して」となるくらい恐ろしい話なのですが、Shinnojiがこの作品をオススメする本当の理由は実はこの『酔歩する男』の方が滅茶苦茶凄いからです。『玩具修理者』に埋もれ、意外と知らない人が多いです。ちなみにShinnojiの周りで何人かに読ませましたが全員「ヤバイ」と感想をいただいており、折り紙つきです。
SFの知識が無くても読めるSFホラーとしてはこの『酔歩する男』が色々読んできたShinnojiにも最高の作品の一つです。「熱力学の第二法則」「エントロピーの増大」「波動関数は収束する」←普通の人には意味の分からない物理学や量子力学を用いて「時間」という概念を題材にした作品で、先ほどの用語などを、流麗な文章力で素人にも分かりやすく表現し、「お前は1秒前の自分と1秒後の自分が連続しているか証明できるのか?」といった課題を突き付けられ、「永遠の苦しみ」を与えられてしまった男の話です。

例えば、同じ人生を毎回ループしているとしたらどうでしょう? 実はあらかじめ僕らの人生はプログラムされていて、実はこの365がぁるの記事をShinnojiが書く事も既に決定されていて、あなたが今コレを読んでいる事も決定されている。でも目が覚めたら小学生に戻っていて、また目が覚めると大学教授になっている。あなたの人生の「どこか」に永遠に飛ばされるのです。自殺しても無駄です、その瞬間に次の人生の「どこか」に飛ばされるから死ねないのです。

死ねない事が分かってるのに、「おい、お前Shinnojiじゃないか、どうしたんだ?」と言われ、説明しても、目をつぶるとまた「どこか」へ飛ばされ、違う所でまた「おい、お前Shinnojiじゃないか、どうしたんだ?」と言われ、永遠に決定されない現在に絶望する、というお話です。最初に読んだ時は「ホラー」という怖さよりも「感動」で震え上がってしまいました。

あなたのいつもの帰り道、本当にあの店は昨日もありましたか? あの角を曲がったら、本当にあなたの住むマンションでしたか? あの木は1年前からあそこにずっと立っていましたか? それを「証明」できますか? 1秒前のあなたと1秒後のあなたは連続していると「何故言い切れるんですか?」 すべては「テコナ」が知っています。精神的な怖さがダメな人はご注意を。マジで気が狂うと思われます。興味を持っていただけたらどうぞお楽しみ下さい!

疲れました by Shinnoji

編集長Shinnoji
書くのに3日くらいかかりました。

というワケで、Shinnojiが厳選する「夏に読みたい名作ホラー小説 10選」ココまで読んでいただいてありがとうございました!

少しは暇つぶしになったでしょうか? 紹介した小説は大きな本屋に行けばだいたい売ってますので、面白そうだなっと思ったら是非読んでみて下さい。

最後に、「恐怖」という感情は人間が一番初めに持った感情である、という話を知っているでしょうか?人は恐怖を知っているから、笑ったり、泣いたりできるんです。恋愛に於いてもそうです、何かを失くしてしまったり、希望の光が見えたり、その感情の源流は「恐怖」から始まっているんです。

さて、お話は終わりました、ありが、

「ピンポーン」

Shinnoji < 誰ですか?
おっと、こんな時間に誰か来たようです。ちょっと行ってきます。

こんぬつわ Shinnoji です。
──この後、Shinnojiを見た者は誰も居ないそうだ。(完)

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「まだ出会って2ヶ月だけど、気づいたら彼のことばかり考えるようになってて、告白するべきか悩んでいたけど、今の状態でずっとモヤモヤするのも嫌でした。そのことを相談したら、相手も私のことが気になってるけど、同時にもう1人、今後気になる人が現れそうだから、早く行動した方がいいとアドバイスしてもらい、勇気を出して告白。彼も本当に意識してくれてたみたいで、すぐにオッケーをくれて、一気に世界が変わりました。あの時相談しなかったら、まだ一人で悩んでたかも(笑)」(20歳 大学生♀)

「今付き合っている彼氏と別れるべきかどうか悩んでて、色んなサイトを見たりしたけど、踏み切れずに相談。やっぱりプロは違うなって思ったのと、客観的な意見だから、情が入ってない分すんなり聞くことができた。結局、堂々と彼に日々の不満を伝えたら平謝り。悩んでたのは何だったんだろうと思ったけど、今の彼は付き合った頃のように戻ってくれて、頼れる私の好きだった彼になってくれました。相談してよかったと思います」(26歳 一般事務♀)

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【365劇場#52】初デートで告白するのはあり?なし?

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