当事者でもそうでなくても、正しく理解したいLGBTの話
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まずは「LGBT」の意味を知ろう
LGBTという言葉は聞いたことがあって、なんとなくその意味合いをわかってはいても、明確に説明しろといわれたら困る…という人はかなり多いと思います。まずは、LGBTの意味をきちんと知るところから始めましょう。
Lはレズビアン、Gはゲイ、Bはバイセクシャル、Tはトランスジェンダーのそれぞれ略称です。これらを言葉の上でまとめて、性的マイノリティの総称として、「LGBT」という言葉が使われているわけですね。
LGBTそれぞれのセクシュアリティを知ろう
次に、「LGBT」が示す4つのセクシュアリティについておさらいしていきます。
・Gのゲイは心身の性別が男性で、恋愛・性的な対象も男性である人を指します。
・Bのバイセクシャルは心身の性別によらず、恋愛・性的な対象が男性女性どちらにも向く人です。
・Tのトランスジェンダーは心身の性別が一致していない人をいいます。
LGBTは性的マイノリティ、では性的マジョリティは?
また、LGBTは性的マイノリティともされますが、では性的マジョリティとされる人はなんと呼ぶの?というと、これは「ストレート」とされます。
意味合いはそのまま、心身の性別がストレートに一致していて、恋愛・性的対象が異性である、というもの。生まれた時からストレートの人は、自分がストレートで性的マジョリティだとは自覚したこともないケースがほとんどなので、改めて意識してみるのもいいですね。
言葉は新しくても、LGBT自体は古くから
この、LGBTという言葉が使われるようになったのはアメリカでは1980年代とされています。その頃、LGBTにあたる性的マイノリティの人たちの権利を求める活動が活発化したことが始まりです。アメリカでは1960年代にウーマンリブ運動が起こった経緯もあり、こうした「権利を求める」活動が日の目を見やすくなっていきました。
けれど、LGBTにあたる人は古くからいたのです。認められなかったり弾圧されたりした歴史が、それを物語っていますよね。
LGBTの人の悩みと課題はまだ多い
LGBTである人たちは、日常的にさまざまな悩みや課題を感じながら生活しているのが実情です。こうしてにわかにLGBTという言葉が知られるようになったからといって、すぐに現実社会で正しい理解や認知が得られるかというと別の話。
まだまだ、世の中には偏見や、そこからくるLGBTへの差別がたくさんあります。それに、異性のカップルには認められる権利や扱いが、LGBTには認められない例も多いものです。
自分の中でも苦しむことも
また、LGBTである人は、こうした世の中の空気や周囲の雰囲気の中で、自分自身でも自分の性的指向を受け入れられず苦しむことも多いです。
これは家庭内の教育によるところも大きく「男の子でしょ!」と言われて育ったのに、心の性が女性であることを自分で認められないケースや、自分で自分の性的指向を押し殺し、本当の自分に蓋をして生きる人もいます。これはとても苦しいことです。
カミングアウトは親しい人にこそ難しい
LGBTである人は、自分の性的指向を受け入れ、自分を認めていく過程で、周囲にカミングアウトすることを考える場合があります。でもこれがまた難しいのです。
意外と、カミングアウトは親しくもない人にならさらっとできたりします。これは、もしカミングアウトした内容を否定されたとしても、親しくない人相手ならそこまで傷つかないから。
でも反対に、友人や家族など、大切な人にカミングアウトすることは怖いものです。大事な人から非難されたくない、嫌われるのが怖いと思うと、勇気がでなくなるものですよね。
周りの理解が当事者を支えられることが理想
だからこそ、鍵を握るのはLGBT当事者ではない、社会の中の性的マジョリティの理解なのです。もし、世界の誰もがLGBTに対して厚い理解があって、どんな性的マイノリティも受け入れられる土壌があったとしたら、LGBTである人は悩まなくてすむでしょう。
LGBTでもストレートでも、それぞれのあり方を認めあって生きていける世界なら、それはストレートの人にとっても暮らしやすいはずです。
LGBTについて理解することで、みんなが支えあえる社会になったら理想ですね。
偏見や差別は「知らない」ことから
世の中にはLGBTを対象とする偏見や差別だけでなく、さまざまな立場や境遇の人へ向けた偏見や差別がありますよね。それらには、複雑な背景が存在する場合もありますが、一番は「知らない」ことから生じるものです。
人間はよく知らないものに偏見や先入観を抱き、知らないからこそ差別します。そして知らないことは、知ろうとしなければずっと知らないまま。だから、まずは「正しく知る」ことを大事にしたいですね。
LGBTもストレートも、幸せに暮らすために
LGBTについて、無縁である人はいません。家族や友達、職場の人の中にLGBTであることを隠している人がいるかもしれないし、自分の子供がLGBTである可能性もあります。他人ごとと思わず、正しく知って理解しておくと、いつか大切な人に安心して本来の自分をだしてもらえるかもしれません。
LGBTである人もストレートの人も、幸せに暮らせる世界のために、ちょっとずつでも意識をしていきたいですね。

365がぁる編集部

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